”自主制作”の楽しみ~ラグ・ド・レンタロー

by 石川亮太

Lyricismでの新譜発売がない中、あっという間に半年近くが経ってしまいました(お客様のリクエストにお応えして5月に『TADENIZE!』を発売しましたが)。

その間、私は主に委嘱して頂いた作曲・アレンジの仕事をして過ごしていました。それはそれで充実していましたが、せっかくのLyricismが停滞してしまうのはあんまりだ!ということで、7月に新譜を数曲発売するべく、最近は自主制作に励んでいました。

自主制作といっても、僕の場合は「こういう楽譜、あったらいいな」と自分が思い、かつ、同じように思ってくれる人がいそう・・・なものを作りたくなります。そうやって、少しづつ世界に音符の種を蒔く。それが僕のやりたいことです(共感して演奏して下さる方々がいて初めて芽が出ます)。

というわけで、7月発売の第一弾、

「ラグ・ド・レンタロー」

春の印象が強いメロディですので、今この瞬間にとても使い勝手があるかどうかはまったく自信ありません。けれど、この曲が演奏される状況は色々と想像が出来ます。

例えばある日、立ち寄ったショッピングモールや公共施設のロビーで耳にするとか。小ホールでのコンサートで、シリアスな曲の次に「お口直し」的に使っていただくとか。もちろんオープニングやアンコールも似合います。

まだコロナ禍が続いていますから、こういう場面が日常に溢れているとは言えないですけれど、来春、この曲が様々なシーンで演奏されるような世界になることを願っています・・・!